柏木友紀、柴田秀並
首都圏1都3県で東京五輪の「無観客開催」が決まり、観客が泊まる予定だった都内のホテルには、キャンセルの連絡が続々と入っている。
有明アリーナや有明体操競技場など、五輪の関連施設が集中する江東区の有明地区。
昨夏にオープンした300室超のホテルの担当者は9日朝、記者の電話取材にこう語った。「こうして話している間も電話がやまず、ネットでもキャンセルが入り続けています」
菅義偉首相が東京都への4度目の緊急事態宣言を発表した8日夜から「どっと一気に予約のキャンセルが来た。急な動きでどうしていいのか、困惑しています」。キャンセルはすでに100件を大きく超えたという。
800室を超える別の大規模ホテルにも、8日夜からキャンセル連絡や問い合わせが相次いでいる。9日朝から旅行会社などと連絡をとりあい、対応を話し合っている。
担当者は「8月にかけては、ほぼ五輪関係の予約で埋まっていた。この土日にかけて、さらに多くのキャンセルがあるのでは」とため息をついた。
「無観客になったので新幹線、ホテル予約キャンセルした。もう絶望感しかない」「キャンセル不可のホテル3泊分。家族5人。諦めるしかないのか」
「せめて記念に、チケットの現物届けて」
ツイッター上では、観戦をあきらめる人たちの声が相次いでいる。
長野県に住む40代の看護師…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル